能力を育てる|木村直の「紙パックおばさんのひとりごと」 第6号

投稿者: remanbe

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 頭脳を記憶や能力の入れ物と考えると、体験したものがふとしたきっかけで鮮明に思い出されたり、入れてある能力なら使いたい時に使える力となって引き出せます。意識的に能力を作っていけば、その人の人生を豊かにすることができます。
 
 何もわからないはずの赤ちゃんへの働きかけは、早ければ早いほど驚きの効果をもたらすようです。

 胎教を受けて出生すると、しっかり父母の声その他を認識しているそうです。誕生後の寝ているだけの時期にも、歌を歌ってあげたり色々な諺や熟語・俳句などをフラッシュするように読み聞かせると、頭脳のどこかに収まっていくもののようです。それらが必要になった時、突然あふれ出すかのように口をついて出たり書いたりすることは、不思議ではないのです。
 
 

 育児とは、体を育てるだけでなく心にもたくさん働きかけてやることです。赤ちゃんに愛情を注ぐことに、見返りを求めている人はいないでしょう。身も心も頭脳も育む子育てを楽しんでほしいと思います。
 
 勉強に苦労するのは、日常的な触れ合いが不足していることに端を発しているかもしれません。極端な刺激が連続するテレビやゲームにまかせっきりにすると、その時はラクな気がしても、自分で考えるという力があまり育たないのではないでしょうか。
 
 本やお話に触れないままの場合、言葉の意味や使い方を知りません。メールを使うようになっても、絵文字だけで文章を書けない…という例もあるようです。
 
 「数」への意識ができていないと、算数が苦痛なものになります。「足すと…」という感覚が育っていないままに引き算・掛け算・割り算へと進んでいっても、土台がないままなら頭の中にうまく組み込めません。苦手意識が強くなってしまうと、中学・高校数学の大事な基礎となる分数などはお手上げです。
 
 
 英語が苦手!と思う一因には、会話ができないことがあります。学校での英語にしっかり触れ、単語をきちんと覚えることが不可欠ですが、実はそのくらいの知識でも会話だけなら可能です。相手の様子やしぐさなどからも察し、身振り手振りも含め何とか意志を伝えよう!と試してみたら、意外に簡単にできるのです。
 
病気の症状の原因が分かれば手当てができるように、欠けている部分を探り、そこから積み直すことで一気に得意科目にすることも可能な訳です。

 人生を豊かにするのは自分次第、足りないと思うものがあれば足す努力をすることは、意志さえあればできるものです。一度きりの人生、自分をしっかり見つめて積極的にコミュニケーションを楽しみ、友人とも周囲の方々とも心が通じ合えば良いのに…私はいつもそう思います。
 (写真は)日本の山を登りに来たイギリス人姉妹、外国の方の楽しみ方は多様です。

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