「どうぞ よろしく!」|木村直の「紙パックおばさんのひとりごと」 第1号

投稿者: remanbe

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  昨年わが町の大イベント=毛がにまつりの会場に立った私の背には、若者の名前を大書した紙が…目前に迫った町長選挙に、東京での仕事を辞してまで挑戦しようとしたのに、周りの動きが見られず名前すら浸透させずに選挙に突入するのでは、あまりに無謀です。何よりまず名前を示し、真剣に考えていることを知ってもらうお手伝いくらいならできる!と私は勝手に考えました。

 

 結果的には準備が整わず、議会を共に過ごしたお2人による決戦となって新町長が誕生し、わが町特有の怨念による分断を取り払うべく徐々に動きのある町へと進み始めました。それに連動したのか反発したのか、これまでにはなかった、5人もの新人が今春の町議会議員選挙に挑戦することとなりました。


 そのメンバーの方々には、そのようなお気持ちがおありだったのなら、なぜもっと早い段階から町への貢献を考えなかったのか…という気がしますが、町民の選択の結果が待たれます。


 町ごと限界集落などという評価を変えて本当に前進していくことを願う私も、4度の選挙・2期の議員職を体験したからこそ、町長だけでなく、議員が真剣に前向きに考えることを、強く願っている訳です。


 最初の落選後、縁あって公文式教室を開設、その直後の当選です。初の女性議員でもあり、衣紋かけが3本も入ったかのように後ろ指刺されぬ活動を心がけての議員・公文指導者・主婦の多重生活の8年間でした。男社会最たるものである議員職…国会で意識の足りない方々が矢面に立たされる姿を見る度、私の失敗は女性への攻撃に変わり得る、と歯を食いしばって努力したことを思い出します。

 

 さて今できることを精一杯にする!という意識で1人わが道を行くおばさんですが、色々な形でご縁があるだろう若い方々に向けて、好き勝手なことを書いても良い…とのご提案を頂きました。人生には良いことだけが待っている訳ではありませんが、私の思ったことを書かせていただけることに感謝しながら、暴走しないように進みますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。